今回は、SIM フリーの Android でテザリングを利用する方法と注意点を解説させていただきます。
テザリングとはデータ通信を行っているスマートフォンやタブレットにおいて、そのデータ通信を Wi-Fi 電波などで発信しほかの機器にまた貸しする機能です。一般的にモバイルネットワークのデータ通信を Wi-Fi 電波として発信する機能がテザリングと呼ばれますが、このほかにも Bluetooth テザリングや USB テザリングなど複数の電波共有方法があります。今回は一般的なモバイルネットワーク通信を Wi-Fi 電波として共有するテザリングについての解説です。
テザリングの注意点
SIM フリーの Android では基本的にこのテザリング機能が実装されていて、特に難しい操作もなく利用することができます。しかしその前に注意点がいくつかあります。
まずはもともとモバイルワークをまた貸しする機能となるため、また貸しする元の Android に挿している SIM のデータ通信容量を、貸している分だけ消費するということです。そのため少ないデータ通信容量の契約している場合はすぐに上限に達してしまう可能性もあります。
次にセキュリティです。テザリングは基本的にパスワードを設定し、テザリングの Wi-Fi 電波に機器を接続する際にパスワードを入力して認証を行います。このパスワードは簡単に設定することができますが、覚えやすく更に他人にはバレない内容にするようにした方が賢明です。ちなみにパスワードを設定せずにフリーでテザリング電波を発信することもできますが、かなり危険なのでオススメはしません。
このほかテザリングは Wi-Fi の電波を Android から飛ばすことになるため、テザリング中は Android の Wi-Fi 通信を利用することはできなくなります。また Android が発熱しやすくもなるので、あまり長時間のテザリングはオススメできません。
テザリングの設定と利用方法
テザリングを行うにはまず Android のテザリング設定を確認し、必要に応じて設定を変更します。テザリングの項目は Android の設定を開き、“無線とネットワーク” カテゴリの中にある “テザリングとポータブルアクセスポイント” などの項目をタッチして開きます。
“Wi-Fi アクセスポイントをセットアップ” などの項目をタッチするとウィンドウが表示されるので、ここで “ネットワーク名” と “パスワード” を確認します。“ネットワーク名” と “パスワード” は任意の内容に変更することも可能です。“パスワード” はアルファベットと数字を 8 桁以上で設定する必要があります。
“ネットワーク名” と “パスワード” は忘れないようにしてください。“ネットワーク名” と “パスワード” を再設定、もしくは確認したら “保存” をタッチします。
あとはテザリングを開始するだけです。テザリングを開始するには “ポータブル Wi-Fi アクセスポイント” のスイッチを オン にします。このほかにクイック設定の “アクセスポイント” アイコンをタッチすることでテザリングの オン / オフ を利用することもできます。
テザリングを開始したらほかの機器で Wi-Fi 設定を開き、先ほど設定した “ネットワーク名” をタッチして初回のみ “パスワード”を入力すれば、テザリングによる Wi-Fi 通信を利用することができるようになります。
テザリングを オフ にした時に Wi-Fi 通信も オフ のままとなってしまう機種もあるのですが、テザリングを オフ にする代わりに Wi-Fi を オン にすればテザリングが自動で オフ になり Wi-Fi 通信も開始されるので一石二鳥でオススメです。
今回ご紹介させていただいた方法はあくまでも基本的な内容となり、機種によっては各項目の表示名などが異なる場合があります。ご自身がお持ちの Android で表示項目を確認しつつ照らし合わせながら設定を行うようにしてください。
以上、SIM フリーの Android でテザリングを利用する方法と注意点の解説でした。