今回は、Android Wear を iPhone とペアリングして運用する際の注意点を解説させていただきます。
Android Wear は v1.3 から公式に iPhone(iOS)とのペアリングをサポートし、App Store で配信されている Android Wear アプリをインストールした iPhone に Android Wear をペアリングして運用できるようになりました。また Android Wear 2.0 では Android Wear 上でスタンドアロンアプリの起動にも対応し、これまでよりも iPhone とのペアリング運用時の利便性が向上しています。
ただし Android Wear を iPhone にペアリングして運用する場合は、Android とペアリングして運用する場合とは異なる注意点があります。それは専用の Android Wear アプリを起動してままにしておかなければ切断されてしまうということです。iPhone のタスク管理で Android Wear アプリを削除してしまうとその時点で Android Wear との接続が切断されてしまうので注意が必要です。
一方 Android の場合はタスク管理で Android Wear アプリを削除したとしてもバックグラウンドの動作が維持されたままとなり、Android Wear との接続も継続されたままとなります。
Android Wear 2.0 では Android Wear 上でスタンドアロンアプリの起動が行えるようになり、Android Wear 単体での運用もしやすくはなっているので、例え接続が切れたとしてもそれなりの操作は行うことができます。また Android Wear 2.0 では、Android Wear 1.5 以下の場合の iPhone とのペアリング運用では行うことができなかった Wi-Fi 接続も新たに行うことができるようになっているので、Android Wear 2.0 では Wi-Fi 環境下であればインターネット通信を利用した操作を行ったり機能を利用することも可能です。
更に一部の機種ではセルラー機能をサポートし単体でモバイルネットワーク通信を行うこともできるようになっているので、そういった機種でも単体での運用はそれなりに行うことはできます。
とはいえやはり母艦機との接続が切れてしまうと大切な通知を Android Wear で受け取れなかったりするため、Android Wear を iPhone とペアリングして運用する場合は Android Wear アプリの起動状況を気にするようにした方が良いでしょう。
またもし誤って Android Wear アプリのタスクを削除してしまったとしても、改めて iPhone の Android Wear アプリを起動しつつ Android Wear 側の通知部分に表示される再接続カードの指示にしたがって操作を実行すればすぐに iPhone と接続されます。
以上、Android Wear を iPhone とペアリングして運用する際の注意点の解説でした。