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日本でも本格的に開始された「AMP(アンプ)」とは?

今回は、2016 年 10 月より日本でも本格的に開始された「AMP(アンプ)」について解説させていただきます。

「AMP」は Google と Twitter が策定し 2015 年 10 月に発表した、モバイルにおけるウェブページの表示を高速化するプロジェクトです。正式名称は「Accelerated Mobile Pages」で、各単語の頭文字をとって「AMP」と呼ばれています。

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コンテンツ提供者にとっての「AMP」

モバイル端末におけるウェブページの表示は近年、スマートフォンなどの画面に合わせた “モバイルフレンドリー表示” が主流ですが、「AMP」では更に検索結果からウェブページの表示までを爆速にすることを目的としていて、新たな SEO につながる可能性がある内容となっています。

「AMP」ではウェブページに対して規定の構成が義務付けられているので、コンテンツ提供者はその規定の構成に基づいてコンテンツを制作する必要があります。早い話がウェブページを瞬時に表示するために、多くの制限が設けられているわけです。

「AMP」は 2015 年 10 月に発表されたのち、2016 年 2 月から一部のパートナー企業を対象に開始されました。そして 2016 年 10 月より、日本においても本格的に開始され、スマートフォンなどで Google 検索を行ったときに、検索結果で「AMP」に対応しているウェブサイトに「AMP」マークが表示され、そのウェブサイトをタッチすると瞬時にページが表示されるようになりました。

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そもそも「AMP」は検索からウェブページ表示までを瞬時に行うことができる、一般ユーザーのためのプロジェクトです。今のところコンテンツ提供者がウェブページを「AMP」に対応させたからといって、Google 側での検索順位優先などの恩恵はありませんが、一般ユーザーがコンテンツの検索からウェブページの表示までを素早く行えるようになること自体が、間接的に SEO につながる可能性があります。

Google のデータでは、ウェブページを表示する際 3 秒以上掛かる場合に 約 40% のユーザーは表示を断念して離脱してしまうという結果が出されています。「AMP」に対応している場合、通常のコンテンツよりも 8 分の 1 程度のデータ量に減り、ほとんどの場合が 1 秒以内にウェブページが表示されます。

つまりユーザーの離脱を防ぎつつ、更にウェブページ表示に掛かるデータ量も減るので、一般ユーザーにとってはメリットしかありません。デメリットはコンテンツ提供者が「AMP」を導入していないと表示されない点と、ウェブページの構成に制限が設けられているので、リッチなページ表示にならないという点です。

とはいえあくまでもコンテンツは一般ユーザーのためになる内容であることが望ましく、今後のコンテンツ拡大に向けても「AMP」の導入が推奨されます。

一般ユーザーにとっての「AMP」

これまで述べた通り、「AMP」は検索結果からウェブページの表示までを爆速にすることを目的としたプロジェクトなので、一般ユーザーは特に何も気にすることなく、これまで以上にブラウジングを快適に行うことができます。

Google 検索を行った際に、検索結果で「AMP」マークが表示されているコンテンツは爆速でウェブページが表示されるので、もし見つけたら試しに開いてみてください。

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またモバイルネットワークを利用している場合は「AMP」対応のコンテンツを優先して開くことで、データ使用量を抑えることもできます。

以上、2016 年 10 月より日本でも本格的に開始された「AMP(アンプ)」についての解説でした。

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執筆者情報:石井 順

当サイト「Google Help Heroes by Jetstream」管理人です。海外ガジェットの個人輸入や EC サイト運営、Google 公式認定プログラム「Google ヘルプヒーロー」での活動を経て、Google サービスに関する How-to 情報を中心に発信しています。

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