今回は、ベータ版 Android OS をいち早く試すことができる「Android Beta Program」をご紹介させていただきます。
「Android Beta Program」は 2016 年 3 月から開始された、開発中のベータ版 Android OS を先行して導入できるプログラムです。対応機種は Google が販売している Nexus シリーズなどに限定されています。
これまでもベータ版 Android OS は開発者向けに配信はされていたのですが、導入するためにはブートローダーをアンロックするなど、知識のないユーザーにとってはハードルの高い仕様となっていました。
それが 2016 年 3 月に開始された「Android N Developer Preview」より、専用サイトで簡単な登録を行うだけでベータ版 Android OS が “Over The Air(OTA)” で配信される仕様も導入され、ベータ版 Android OS の導入がこれまでよりも簡単になりました。
また「Android Beta Program」に登録を行うことで、正式版の Android OS がリリースされた時も先行して配信が行われます。このほか「Android Beta Program」の解除を簡単に行うことができる点も特徴です。
「Android Beta Program」の注意点
「Android Beta Program」はベータ版 Android OS を先行して試すことができるので、新たな機能などを確認できる一方、あくまでも開発途中の内容となるため、エラーや予期せぬ問題が発生する場合ももちろんあります。また例えばインストールしているアプリが最新バージョンの Android OS に対応していない場合も多いため、「Android Beta Program」に登録して OS のアップデートを行うとアプリが正常に動作しないことが多々あります。
このほか「Android Beta Program」は登録を解除して簡単に正式版の Android OS に戻すことができるものの、その際は端末本体に登録されているユーザーデータが全て消え、工場出荷状態に戻ってしまいます。
そのため「Android Beta Program」への登録は、あくまでも自己責任となりますので、少しでも懸念される方にはオススメはできません。ご注意ください。
「Android Beta Program」の登録方法
「Android Beta Program」への登録は専用サイトから機種ごとに登録を行うだけと、とても簡単です。まず専用サイト「Android Beta Program(google.com/android/beta?u=0)」にアクセスし、Google アカウントでログインしてページを表示します。
ログインした Google アカウントに登録されている「Android Beta Program」に登録できる機種の一覧と、各機種ごとに「Android Beta Program」への登録ボタンが表示されます。登録ボタンをクリックするだけで、しばらくするとベータ版 Android OS がその機種に対して配信されます。
そしてアップデートを行うことでベータ版 Android OS の導入は完了です。以後新たなバージョンがリリースされると、自動でアップデートが配信されてきます。
「Android Beta Program」は万人にオススメできる内容ではありませんが、興味のある方はリスクを理解した上で登録を行ってみてください。
以上、ベータ版 Android OS をいち早く試すことができる「Android Beta Program」のご紹介でした。