今回は、一部の Android で利用できるテザリングの便利機能 “インスタント テザリング” をご紹介させていただきます。
“インスタント テザリング” は Android のテザリングを利用して Wi-Fi 通信によるデータ共有を利用する場合に、Wi-Fi タブレットなどのテザリングを利用してインターネット接続を行うクライアント側から、テザリングを行うスマートフォンなどのホスト側のテザリングを遠隔で有効にして接続できる点が利点のデータ共有機能です。またパスワードなどの入力もなく事前準備さえしていれば簡単に利用できる点も利点となっています。
“インスタント テザリング” は今のところ Google が販売している一部の Nexus スマートフォンとタブレット、Pixel スマートフォンとタブレットが対応していて、それらの機種で利用することができます。ただし 「Nexus 9(Wi-Fi モデル)」や「Pixel C」といった Wi-Fi 専用のタブレットはクライアントとしてのみの利用となります。
“インスタント テザリング”
“インスタント テザリング” を行うには、クライアントとホスト側で同じ Google アカウントによるログインを行っておくことと、Bluetooth を オン にしておくことの 2 点が必須事項となります。これさえ行っていれば “インスタント テザリング” を利用できるようになります。
実際に “インスタント テザリング” を利用する方法は、テザリングを利用して Wi-Fi 接続を行うクライアント側の Android で設定を開き、“Google” → “インスタント テザリング” の順にタッチします。
表示されるページで “データ接続の利用” スイッチが オフ になっている場合は オン にします。するとテザリング接続が可能なホスト側の機種名が表示されるので、その機種名をタッチします。
タッチした機種をアクセス ポイントとして接続するかどうかの確認ウィンドウが表示されるので “接続” をタッチします。これでホスト側のテザリングが自動で オン になり、クライアントが接続して “インスタント テザリング” によるデータ共有が開始されます。“インスタント テザリング” 利用中はクライアントとホストの双方の通知バーに “インスタント テザリング” 利用中のアイコンが表示されます。
“インスタント テザリング” は簡単に利用できますがあくまでも同じ Google アカウントでの利用に制限されているのでセキュリティ面でも安心です。このほか “インスタント テザリング” は今のところ “Wi-Fi テザリング” のみで、“Bluetooth テザリング” に切り替えることなどはできません。
以上、一部の Android で利用できるテザリングの便利機能 “インスタント テザリング” のご紹介でした。
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